「2020年度・一般会計予算(案)」の概要

こんにちは。
相談役・税理士の池田茂雄です。

今回は、我が国「2020年度・一般会計予算(案)」の概要について述べてみます。

「2020年度・一般会計予算(案)概要」
1.9-2

上記の「2020年度・一般会計予算(案)」は、2019年12月20日に閣議決定されたものであり、2020年1月からの通常国会で審議される予算(案)である。

一般会計予算の総額は前年度当初予算よりも「1兆2,016億円」の増加で対前年比では「1.2%」増となり、当初予算としては8年連続で過去最大を更新した。
景気の回復が続くなかで、税収は「1兆180億円」の増加で対前年比では「1.6%」増となり過去最高となった。その他の収入も「2,872億円」の増加で「4.6%」の増となった。このように景気回復に伴う税収増により、新規国債発行額は「1,036億円」減少し対前年比では「0.3%」の減少となり連続して減少がつづいている。
 歳出面においては、高齢化の進展による医療や年金などの社会保障費が「1兆8,021億円」と大きく増加し対前年比では「5.3%」の増加となった。又、緊迫化する周辺海空領域の安全確保のためなどの防衛費が「559億円」の増加で対前年比では「1.1%」の増加となり、ともに過去最大となった。
 税収で、国債費を除いた政策経費をどれだけ賄えるかを示す我が国の「基礎的財政収支」は「9兆2,047億円」の赤字となっており、対前年比で「531憶円」悪化し「0.4%」赤字幅が増加した。
 我が国は今後、超高齢化社会への対応を迫られることとなる。団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、医療費や介護費の増大が懸念される「2025年問題」が目前に迫っている。

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