「2021年度・我が国一般会計予算(案)」

こんにちは。 相談役・税理士の池田茂雄です。

今回は、「2021年度・我が国一般会計予算(案)」の概要について述べてみます。

 上記の「2021年度・一般会計予算(案)」は、2020年12月21日に閣議決定されたものであり、現在開催されている通常国会で審議されている予算(案)である。

 一般会計予算の総額は,前年度当初予算よりも「3兆9.517億円」の増加で「3.8%」増となっており,9年連続で過去最大を更新した。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、当初予算としては税収が対前年比で9.5%と大きく減少し、国の新たな借金となる新規国債発行額が対前年比で33.9%増の「43兆5.970億円」に拡大し11年ぶりに増加した。

 歳出面においては、高齢化の進展による医療などの社会保障費が対前年比では「0.4%」の微増となった。又、緊迫化する周辺海空領域の安全確保のためなどの防衛費が「5兆3.422億円」で過去最大となった。

 税収で、国債費を除いた政策経費をどれだけ賄えるかを示す我が国の「基礎的財政収支」(プライマシーバランス)は「19兆8.382億円」の赤字となり、対前年比で2.1倍に膨らみ大幅に悪化した。

 我が国は今後、超高齢化社会への対応を迫られることとなる。団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、医療費や介護費の増大が懸念される「2025年問題」が目前に迫っている。

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