「平成27年度・一般会計予算」の概要

こんにちは。
相談役の池田茂雄です。

今回は、我が国「平成27年度・一般会計予算」の概要について述べてみます。

平成27年度・一般会計予算概要

1. 歳入の部                       (対 前年比)
  消費税・所得税・法人税等諸税    54兆5,250億円    10%増
  税外収入               4兆9,540億円      1%増
  新規国債発行            36兆8,630億円    10%減
    (歳入合計)         (96兆3,420億円)  ( 1%増)

2.歳出の部                       (対 前年比)
  社会保障費             31兆5,297億円     3%増
  地方交付税             15兆5,357億円     4%減
  公共事業費              5兆9,711億円     – – –
  国 債 費(利息及び償還費)    23兆4,507億円     – – –
  防 衛 費              4兆9,801億円     2%増
  そ の 他             14兆8,747億円     – – –
    (歳出合計)         (96兆3,420億円)  ( 1%増)

消費増税先送りの中で、予算規模は過去最大の「96兆3,420億円」となった。「社会保障費 3.3%増」「防衛費 2%増」となったが、「税収入 10%増」で、「新規国債発行 10%減」となり当初予算では6年ぶりに40%を下回った。

しかしながら、他の先進国に比べるとなお高い水準となっている。税収入については消費税の再増税は延期されたものの、企業収益の改善が期待されて24年ぶりの高水準の税収入予算となった。

中国の海洋進出などをふまえて、防衛費は「4兆9,801億円」と3年連続して増え続けている。ただ、周辺国との関係改善の兆しもあることなどで、伸び率は「2%」と「前年度 2.8%」よりも低い伸びに抑えられている。

財務省によると、平成27年3月末までの一年間に国の借金が「28兆4千億円」増加し、「1,053兆3,572億円」になったと発表した。平成27年4月1日時点での推計人口(1億2,691万人)で割ると国民1人当り「約830万円」の借金を抱えていることになる。

高齢化が進み増えつづける社会保障費などの財源不足を借金に頼っていることが大きな要因であり、深刻な問題である。待ったなしの対策が必要ではないでしょうか。

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