「2016年度・一般会計予算(案)」の概要

こんにちは。
相談役・税理士の池田茂雄です。

今回は、我が国「2016年度・一般会計予算(案)」の概要について述べてみます。

≪2016年度・一般会計予算(案)概要≫

 1. 歳入の部                        (対 前年比)
   法人税・所得税・消費税等諸国税収入  57兆6,040億円    5.6%増
   その他収入                4兆6,858億円    5.4%減
   新規国債発行額            34兆4,320億円    6.6%減
     (歳入合計)          (96兆7,218億円)  (0.4%増)

 2.歳出の部                         (対 前年比)
   社会保障費              31兆9,738億円    1.4%増
   地方交付税              15兆2,811億円    1.6%減
   公共事業費                5兆9,737億円    0.0%
   文教・科学技術                5兆3,580億円    0.0%
   防 衛 費                5兆 541億円    1.5%増
   そ の 他                9兆4,690億円    0.5%減
   国 債 費(借金返済及び利息)    23兆6,121億円    0.7%増
     (歳出合計)          (96兆7,218億円)  (0.4%増)

 上記の「2016年度・一般会計予算(案)」は、昨年12月24日(木)に閣議決定されたものであり、現在、
 通常国会に上程されている予算(案)である。

 今年度一般会計予算(案)は、前年度の当初予算よりも0.4%増え、当初予算としては4年連続で最大を
 更新した。企業業績の改善で、税収入は20数年ぶりの高水準となり、新規国債の発行額を前年度比で
 6.6%抑えることができた。

 歳出面においては、高齢化に伴う社会保障費の増加が大きく、又、隣国の海洋進出など厳しい諸情勢に
 備えるため離島防衛の強化策などで防衛費が5兆541億円と初めて5兆円を超えた。

 今年度の予算編成は、2020年度までの財政健全化計画の初年度となっているが、高い経済成長を前提
 とする2020年度目標の達成は厳しい状況にある。

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